SIRTECHの「THE ULTIMATE WIZARDRY ARCHIVES」は素晴らしい製品です。五千円ちょっとでまさにオリジナルのウィザードリィが1から5まで(ついでにBane of the Cosmic Forgeと Crusaders of the Dark Savant & Wizardry Goldも)、遊べます。しかも、容量は極小、当時流行っていたプロテクトもなく、DOSのみで完全に動きます。
もちろん、呪文がメニュー選択式とかワイヤーフレームではなく妙なCGとか、あげくのはてに音楽がついていたりということは全くありません。まあ、当然英語のみなので、日本でお馴染の末弥純画でもないわけですが。それは致命的な欠点ではないでしょう。
さて、私は Windows を現在使っていません。 HDDの肥やしにはしてますが、起動することはよほどの理由がない限りありません。 そんな私でもこのゲームは遊びたい。そこで、 dosemu で動かしてみたいと思ったのです。
結論からいいましょう。まさにそれは期待していた通りに動作しました。 Goldを除くI〜V、Baneで起動を確認しています。 I〜Vに限っていえば、まさに完全に動作しているといってよいでしょう。
1.に関しては今回はXで動かすことを目的にしているので、ある程度のPC-UNIX環境ならば問題ないでしょう。私はLinux 2.2.1ac3 + XFree86 3.3.3(xtt M.Aoi Inside)で確認しました。もちろん、設定さえすればコンソールでも十分に動作します。
dosemuに関しては開発バージョンであるVersion 0.99.8を使用しました。 0.97.4の場合、コンソールでは動作しましたが、Xでは動作しませんでした。
2.に関しては、freeDOS等、MS-DOS以外のプラットホームも利用可能です。 もちろんWindows95でも大丈夫のはずです。 私はバックアップの奥底から掘り起こしてきたOpenDOSを使用しました(^^)
秋葉原ならばLASER 5で扱ってましたよ〜。
もうLASER 5の店舗自体無くなってしまいました。
dosemu.orgからとってきて、ドキュメント読んでいれてください…というのはあまりにもアレなのですこしだけ。rootになって
# tar zxvf dosemu-0.99.8.tgz # cd dosemu-0.99.8 # more QuickStart # make # make install
これで少なくともdosemu本体は入ったはず。
さて、設定は /etc/dosemu.conf をちょこっと書き換えるだけです。全部書くと長いので、変更個所だけ書きます。なお、これはあくまで私の環境の場合ですので、参考にするだけにして適時変更してください。
$_debug = "" # same format as -D commandline option
# (but without the -D in front)
$_cpu = "80586" # CPU showing to DOS, valid values: "80[345]86"
# or "emulated" for non-native CPU (386 in this case)
$_speaker = "native" # or "native" or "emulated"
$_X_sharecmap = (on) # share the colormap with other application
$_console = (1) # use 'console' video
$_graphics = (1) # use the cards BIOS to set graphics
$_chipset = "matrox" # one of: plainvga, trident, et4000, diamond, avance
# cirrus, matrox, wdvga, paradise, ati, s3
$_mouse = "ps2" # one of: microsoft, mousesystems, logitech, mmseries
# mouseman, hitachi, busmouse, ps2
$_mouse_dev = "/dev/psaux" # one of: com1, com2, com3, com4 or /dev/mouse
$_sound = (on) # sound support on/off
dosemuのソースのあるディレクトリに、setup-hdimageというファイルがあります。普通はこれで起動イメージを作るのですが、ちょっと書き換えて楽しちゃいましょう(笑)最後の方に
(cd ${DDIR}/dexe; ./mkdexe $HDIMAGE -b $DEVICE -i $IOSYS -m $MSDOSSYS -o noapp $ PROMPTMODE -C $COMCOM)
とあるのを
(cd ${DDIR}/dexe; ./mkdexe $HDIMAGE -b $DEVICE -S 25000 -i $IOSYS -m $MSDOSSYS -o noapp $ PROMPTMODE -C $COMCOM)
とします。-S は容量指定のオプションです。これで、WIZARDRYその他を収めるだけの容量のあるハードディスクイメージができるようになります。ちょっと多めですが、まあよいでしょう(^^; 後はDOSの入ったディスクなりHDDなりを用意して
# ./setup-hdimage
としてください。一番はじめにDOSの入っている場所を聞かれますが、これはfdならば /dev/fd0 、HDDならば /dev/hda?(IDE) や /dev/sda?(SCSI) 等のデバイスを適時指定してください。うまく完了すれば、 /var/lib/dosemu/hdimage.first という25MBのファイルができているはずです。
まずはWizardryのCDを用意してマウントします(私の場合はauto mountですが ^^;)
# mount -t iso9660 /dev/cdrom /cdrom
dosemuのdexeディレクトリに移動します。ここにある do_mtools を使用します
# ./do_mtools /var/lib/dosemu/hdimage.first ./myxcopy /cdrom/wizard15 W:/wizard15
これでおしまい。後は設定さえあっていれば xdos として起動して、cd wizard15 、wiz1〜wiz5でうまく行くはず。一応baneも、同様のディレクトリごとコピーで起動確認しています。/etc/dosemu.usersと /var/lib/dosemu/hdimage.firstのパーミッションさえきちんとすれば、一般ユーザでも動かせます。
では、ブラックオニキス目指して頑張りましょう!(違)